30/11/2025
写真:©️民族文化映像研究所
【民映研の映像を観る会】
12月12日(金)はアイヌ文化を記録した「イヨマンテ-熊おくり」を2回上映します。
夜の部の上映後には山伏で採集者の成瀬正憲さんのお話を伺う時間も!山伏は殺生をしないため、アイヌ文化と大きな違いはあっても、自然のものをいただき、山に敬意をもって生活するという根本的な共通点があるはず。
今、熊を巡っても様々な意見の対立や、恐怖心、SNSの作られた動画など、心をざわざわさせられることが多いですが、自然との向き合い方を少しでも考える時間になれば幸いです。
《「イヨマンテ-熊おくり」1977年制作》
イヨマンテとはイ(それを)•オマンテ(返す)という意味で、熊の魂を神の国に送り返すまつりをいう。アイヌ民族にとって、熊は重要な狩猟対象であるとともに神であり、親しみと畏敬の対象であった。熊は神の国から、毛皮の着物を着、肉の食べ物を背負い、胆(い)という万病の薬を持って、アイヌつまり人間の世界へ来てくれる。そのお礼に人間界のお土産を持たせ、また来てくださいと送り返すのだとアイヌは言う。
1977年3月上旬、このイヨマンテは行われた。指導にあたったのは二風谷アイヌ民族資料館の萱野茂さん。「本物のイヨマンテを覚えておきたい」というアイヌの青年たちの熱意に支えられて、まつりは実現した。
-民映研作品総覧より-
日時:2025年12月12日(金) 1日2回上映(開場15:00)
・上映①15:30~17:13 (103分)
・上映②18:00〜19:43(103分)
+ゲストトーク20:00〜21:00
ゲスト/成瀬正憲さん(日知舎)
《成瀬正憲(なるせ・まさのり)さんプロフィール》
1980年生まれ。東北公益文科大学非常勤講師。東北芸術工科大学専任講師。山伏、採集者。山伏の修行を重ねながら、月山山麓の山菜やきのこの採集、土地の手仕事の継承など、多様な経済活動を行ない、惑星的破局の時代における生の形式を探究している。論考に「自然について考えていったら山伏や採集者になってしまった話」(『私たちのなかの自然』左右社、二〇二二年)、「山伏とアナキズム」(『思想としてのアナキズム』以文社、二〇二四年)など。
・定員各回40名
・料金 上映①¥1,500(学生¥1,000)
上映②¥2,000(学生¥1,500)
お申込みは
https://forms.gle/JP5FAw7rirY8qm6M8
または✉️[email protected]まで。
ご連絡をお待ちしております。
《出店案内》
上映とあわせてお楽しみください。
[コーヒーノキ]
コーヒーとベーグルの販売
[はなみずき書店]
関連書籍等の販売
主催:如春荘の会
協力:はなみずき書店
連絡先:✉️[email protected]
《民映研の映像を観る会 これまでの上映作品》
No.69茂庭の炭焼('25.2月)
No.70奥茂庭 摺上川の流れとともに('25.2月)
No.85茂庭のしなだ織り('25.2月)
No.89茂庭の焼畑('25.2月)
No.92茂庭の暮らし 狩猟・漁労・採集('25.2月)
No.80麟閣―千少庵の茶室('25.6月)
No.50越後奥三面 山に生かされた日々('25.11月)
No.97越後奥三面 第二部ふるさとは消えたか('25.11月)
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