26/05/2023
5/23(火)のうめきたTalkin’About「六甲山材を活用する!」には、20名の方にお集まりいただきました。
SHARE WOODS.の山崎正夫さんは、大学を卒業した後に、出版社の編集・営業の仕事やドイツの木材総合メーカーで働いた後に、身近な山の資源を活用する仕事をしたいと、サラリーマンの仕事のかたわら、カホンプロジェクトを始めました。
地域の間伐材を使って、中南米原産の打楽器であるカホンをつくって演奏会を開き、山の人と街場の人をつなぐ。プロジェクトを通じていろんな地域に足を運ぶうちに、森(供給者)と街(消費者)をつなげる仕事をしようと、木材コーディネーターとして独立されました。
六甲山は明治の半ばまでは禿山になっていましたが、その後大植林事業が展開され、広葉樹の山になりました。それが100年以上経った今、神戸市では、木を切るだけでなく活用していこうと、2012年に「六甲山森林整備戦略」を策定し、間伐材の活用などに取り組んでいます。
山崎さんは、神戸市兵庫区西出町にあるかつては外材の製材していた工作所の一角を借りて工房を構え、六甲山材の活用の担い手として神戸市と協働しておられます。
六甲山の山林の多くは広葉樹で市有林ですが、裏六甲には針葉樹が育っている私有林もあります。樹木の性質や所有関係によって、その活用法やプロジェクトの進め方も変わってきます。また撤去された街路樹の活用についての相談も受けます。
木が伐られる時期と、木が必要とされる時期、乾燥や製材に必要となる期間など、需要と供給とをマッチングさせるためにさまざまな設備と技術と工夫が必要になってくる。そのあたりのお話を、いろいろ聞かせていただきました。
参加者のほとんどは林業・製材業・建設業には関わっておられませんでしたが、地域の資源を地域でどう活かしていけるのかに興味をお持ちでした。特に企業の方々が「自分たちには何ができるだろう?」という関心を抱いておられたのが面白かったです。
写真は当日の風景と、カホンプロジェクトです。
カボニュー「神戸から山と消費者をつなげる―シェアウッズ 山崎正夫さん【Think Global, Act Local #3】」
https://note.caboneu.jp/n/n4c7b407373e4