05/07/2026
きくちさかえお産学講座第6期
6/20に第3回を開催しました。
テーマは「医療的管理と産科的暴力 身体及び自然の管理と開発」。
まず、2024年に「お産を女性たちの手に取り戻すネ
ットワーク」が実施した約4000件の当事者の出産体験アンケートをもとに、出産体験の光と影が生々しく語られました。
https://note.com/osanwomamorou/n/n5be77a8b0672
「こんなに大切にされて良いんだと思うくらい大切にしてくれて、気にかけてくれて、安心して産むことができた。他者を信頼すること。そんな体験を初めて知った。」
——その一方で、
「緊急帝王切開だったので、生まれた瞬間は見れず、「おめでとう」と言ってくれた人はいない。ほっとして泣いている私の涙を、テー
ブルにこぼした飲み物のように黙って雑に拭かれた。最悪の出産
だった。」という声も。
同じ「出産」でも、体験はこれほど違う。そしてその差は社会のシステムと構造の問題であると。
今回の核心となったのが「産科的暴力」という言葉でした。自尊感情を傷つける声がけ、説明なき医療介入、強制的な姿勢の強要......かつてセクハラやLGBTQという言葉が生まれることで社会が初めて問題を認識したように、この言葉が可視化するものがあると。そして、リプロダクティブ・ヘルス&ライツに関する課題が社会全体で公平に扱われているかを問う「リプロダクティブ・ジャスティス」という概念についても問われる時代になっています。
医療介入が次の介入を呼ぶ「連鎖」の構造、情報提供・選択肢の格差、誰のために設計された分娩台なのかという問いまで、広く深く掘り下げられた時間でした。
「出産は安全管理だけでなく、人との関係性と身体経験を支える営みである」
この言葉をどう現場に活かすか。参加者それぞれが持ち帰る回となりました。