16/07/2024
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【7周年記念Tシャツ販売のお知らせ】
7周年を迎えた5/21から約2ヶ月が経ってしまいましたが ようやく記念Tシャツ販売のお知らせです
少し長くなりますがご説明を
店名である『THE DAFFODILS』はイギリスの自然ロマン派詩人William Wordsworthが1807年に発表した詩が由来になっています
"I wondered lonely as a cloud"
から始まるこの詩は、イギリス北部の湖水地方で目にした水仙の群に感動した彼が 後日回想して書いたそう
帰路についてからもその光景を思い出し 心を踊らせた彼は
"And then my heart with pleasure fills,
And dances with the daffodils"
とこの詩を締めくくります
この湖水地方というのはイングランドでもかなり北に位置する場所なのですが(東京〜青森間くらい) 僕は初めてのイギリス旅行の際 何かに惹かれてこの場所を訪れることにしました2006年 大学1年の夏です
もちろん8月なので水仙は咲いていませんでしたが 1番大きい湖であるウィンダミア湖を一望出来るオレストヘッドという丘からの美しい景色は モラトリアム全盛期の自分にとってえも言えぬ感情になったことを覚えています
ワーズワーズの描いた孤独な人間と優雅な大自然の対比は同じように僕の中にも生まれていたようです
その時は時間がなくワーズワースが晩年に過ごしたダヴコテージとミュージアムを訪れることは出来ませんでしたが 彼の綴る素朴で壮大な自然を愛する詩とこの時の経験は 数年後に花屋を志すことになった僕に間違いなく影響を与えてくれました
そしてそれはさらに数年後独立を決めた際 「なぜ花屋をやるのか」という根本的な問いかけに対しての答えのひとつになりました
花の素朴で神秘的な美しさに出会うこと
ワーズワースの見た水仙の群はないけれど 日常に添えられた花は孤独な魂を持つ私たちに普遍的な豊かさを与えてくれる
それを微力ながら伝えられる花屋になろうと
(これ書きながら初心に立ち返ろうと思いました)
抽象画のようなこの写真には7周年にちなんだ7本の水仙が写められています
詩の最初の6小説をバックプリントに フロントには帰結の一節を施し 7周年を迎えられた感謝とワーズワーズへの敬意を
込めました
全体的なデザインとしては80年代後半にイギリスで生まれたネオアコ〜ゴシックロック〜シューゲイザー系のレコードのアートワークをイメージしています
分かる人にはThe Smithや4AD系のバンドを想起して頂けると勝手に思っています
何よりもこの抽象画のような素晴らしい写真を撮ってくれたのはお客さんであり友人である写真家の嶌村吉祥丸氏です
咲き誇っているのか 揺らいでいるのか 項垂れているのか
見る側に想像や閃きを委ねるようなこの写真は とても彼らしく 同時に僕の中でも理想的な1枚になりました
そして無理難題を快く引き受け 僕の頭の中にあるイメージを完璧に形にしてくださったのは学大の兄貴分であるデザイナーの田久保彬氏です
この店とこの街に深く関わりのあるお二人とこうして周年記念の品を作れたことがとても誇らしく嬉しい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました
プリントも某隣町に秘密工場を構えるシルクスクリーン職人後藤さんの力添えとアドバイスによってこの美しい写真をプリントで表現することが出来ました
シルクスクリーンならではの立体感や陰影をぜひ味わってください
長くなりすぎましたが明日から店頭でのみ販売を開始します
MとLの2サイズ展開で限定100枚です
oasisオマージュなステッカーも作ってもらったので皆さまぜひお店にいらしてください
【Size】
M:着丈74cm 身幅 51cm
L :着丈 76cm 身幅 56cm
【Price】
¥5500(in tax)
Photo by
Design by
Directon by .daffodils.flowershop
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