
21/04/2025
【ギザギザですね、やっぱり〜破線ルート実践山行「妙義山鷹戻し」】
表妙義のギザギザっぷりたるや、もはや「山?」と思えるほど。
そうした怪異な山容は、自然と山岳信仰の対象となるようで、
神社が構えられています。
実践講習担当の三ツ堀です。
ここを修験道の修行の場としてではなく、純粋な登山として登りたいと多くの登山者が思うようになったのは、かのウェストンが近代登山を伝えた以降のようで、主稜線に登山道が整備されました。
とはいえ、ギザギザ、ですね。
歩いて登れるわけじゃない。
でも登りたい!
だから妙義稜線の整備とは、クサリの設置でした。
いや、ここのクサリ、「登山道」というレベルじゃないです。
もう山稜にあるアスレチック。
クサリ場といっても、実際は近づけば大したことない場合が多いんですが、鷹戻しに関しては、近づいてもガツンと立ってます。
そこを山岳ロープワークで学んだクサリ場架け替え登攀技術を使えば、ほとんど怖さは感じない。
今回、山行の最後のクサリ場を終えたところで、地元山岳会の方に会い、こんな話をききました。
「何も装備持ってない人が、鷹戻しの長いクサリを登ってきて、2段ルンゼのクサリ場の下り、下段の方でもう力尽きちゃって落っこちゃった。ほら、下の方って結構立ってるでしょ」
整備されたとはいえ、ヘタをするとかなりリスキーであることには変わりありません。
そこを変にリスクを負うことなく、自己判断で余裕を持ってトレースできたのは、山岳ロープワーク講習や懸垂下降など学んだ技術があり、それを活かせる装備をしっかり持ってきていたからです。
そういうスキルを持たずに、整備された登山道だからって安易に行っていたら、地元山岳会の方が話していたようなリスクに晒されていたかもしれない。
今回のメンバーには、
自分で鷹戻しに行くのはためらっていた人、
他の破線ルートを目標にスキルの定着を目的に参加した人
などいましたが、
みんななんだか余裕が感じられます。
クサリ場架け替え技術や懸垂下降など、実践してこそのコツを掴めたこともあったりで、
メンバー各々の課題をクリアできていたようです。
この怪異な妙義の山懐に踏み込めば、
ミツバツツジや山桜、新緑の若葉が麗しく、春特有の空気感に癒されました。
これだから登山は楽しい。
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栗山祐哉 (くりやま ゆうや)
JMIA 日本登山インストラクターズ協会
上級登山インストラクター
アウトドアブランド " Ferrino "
公式日本人アンバサダー
登山教室 Kuri Adventures
代表主任講師
《著書》
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