ひ な ぎ く(from Siesta to Daisy)

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ひ な ぎ く(from Siesta to Daisy) 美学のとびら daisiesは、ドレスのレンタルとオーダー及びオーダーレンタルに対応しています。

構想3「雲の上の花」楽しかった年末と年始、冬のあいだのフィッティングを経て一番楽しみにしていただいていた刺繍仕上げは、今は完治した怪我で出先から遠く運ばれてしまったなんと病院の個室で。高層階の窓から見たことのなかった風景を眺めて、桜の咲くの...
29/06/2024

構想3「雲の上の花」
楽しかった年末と年始、冬のあいだのフィッティングを経て
一番楽しみにしていただいていた刺繍仕上げは、今は完治した怪我で出先から遠く運ばれてしまったなんと病院の個室で。
高層階の窓から見たことのなかった風景を眺めて、桜の咲くのを待って過ごしながら
なんだか天国に一時期行って来たような時間の中で「udunrose」というドレスを完成しました。

刺繍のテーマは「雲の上の花」。
「昔この地に多くいた着物職人さんがいつもしてた、着物の帯の刺繍のよう」と、患者仲間の高齢の女性が嬉しそうに見に来られて。栖鳳の水彩画の帯を思いました。
今思うと、もちろんなべては思い込みですが、仕上げるために行って来た場所のような気がしてきます。

ある日の昼下がり、ベッドでうとうとして目覚めると、階下に二本の桜花の木が満開でした。
そういえば.. ずっと以前、千春さんという花嫁さまが
この地の高校に通われてた頃の、お話を下さったことが思い出されました。
まだかたちの無いドレスのデザインのために、瞳をきらきらさせて頬を紅潮させながら懸命に、イメージをお話してくれました。

「自転車で、農道のような道を走って、毎日通ったんです。
ある春の日の田畑に、二本の花が満開に咲いた木が並ぶ光景が、脳裏に焼きついて今も忘れられないです。木蓮と桜の花の木でした。」

木蓮のような真白な生地と桜の花びらのような生地で、白と色ドレスの二着をおつくりしました。
「チェリーブラッサム」
http://siesta-dress.com/2017/08/31/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%A0/
白ドレスは「ひとえ咲き」と名づけた
あの白と薄ピンクの二着に、何だか通じていた「雲の上の花」刺繍だったと思いました。

(構想2「コスモスと序の舞」
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/810946887702492

葬送のラネフスカヤ ~「桜の園」がテーマのプレタドレスつらつらここで思い返させていただいてきたラネフスカヤもあと一回で終わりです。写真は、ラネフスカヤのモデルをやっていただいた元花嫁さまの、ご試着時のです。プレタドレスの撮影も、元花嫁さまに...
13/06/2024

葬送のラネフスカヤ ~「桜の園」がテーマのプレタドレス

つらつらここで思い返させていただいてきたラネフスカヤもあと一回で終わりです。

写真は、ラネフスカヤのモデルをやっていただいた元花嫁さまの、ご試着時のです。
プレタドレスの撮影も、元花嫁さまにモデルをお願いさせていただいてきました。
旧Siestaの活動というのは、一般にネットの普及した頃、花嫁のお式の日の一枚の写真だけのHPで始まった、その後外国につくることになったアトリエとの製作やりとりも全てネットで繋がってやってきた、IT的な営みと思います。

IT活動の担い手は日本女性、お客の花嫁さま達がsnsでドレスをつくっていることを広めて下さいました。

友人のお式の日の写真をご親族が見られるようにネットにupした(当時はそれだけで喜んでもらえました)
その写真を見て、ドレスをつくってもらえるかと初めてメールをいただいた
その方のお式後にも同様にHPにお写真をupして、またそのドレスをとメールをいただいた
そうして数千をつくってきた
今でも、その時間の延長線のままです。
「葬送のフリーレン」(アニメ)に頑固婆というのが出てくるのですがこれかもと思いました。
色んな個性の登場人物がいて、色んな人を思い当たるので誰かに当てはまると思います。

故マネージャーはフランメという魔法使いでした。
フリーレンは、マネージャーと最初につくったプレタのテーマになったまどか☆マギカ https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/744821247648390 以来に
好きになったアニメです。
主人公のフリーレンはインキュベーター(まどかマギカのうさぎ)に外見は似ています。

ラネフスカヤは、アトリエの故マネージャーと戦った(納期とです)時間の、思い出の詰まったドレスでした。
バンコクでの戦争 https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/786328466831001 以降、
2010年代の大陸ではネット上でも、サイバー戦とかです、戦争のようなことが繰り広げられるようになっていったと思います。
ネットは色んな意味で境界の明確にない世界ですが、確実に技術力の格差というのはあって、
遅れて日本でも、最初は一部に、次第には一般にも、とくに2020年以降は問題が起こったと思います。
前回のラネフスカヤ(6)のさくらんぼの記事は、今と同じ季節だったと思います。数年前に故マネージャーのお母様が亡くなって
戦乱中にいったん帰国した時吉祥寺で長時間悩んで、いいとも思えないまま選んだ桜桃の葛のお菓子を思い出しながら書きました。

さくらんぼのお菓子をそのまま持って飛んでアトリエに着いたら、いつものようにやはりマリさんがいました。
仏教の信仰心厚いタイのお葬式は何日にも渡るもので、マリさんはいつもアトリエの皆の家族のお式には出てくれたのに、本当に仕事を休もうとしない人でした。
戦乱の時にもコロナでもそうでした。

フリーレンの二期ではもしかしたら、復活したヒーローと人間の寿命を手に入れた主人公のハッピーエンドになるのではとか
オタクなので、色々妄想してもう楽しみにしています。楽しみが出来ました。

ラネフスカヤ(6)~「桜の園」がテーマのプレタドレス>日本語の題名こそ『桜の園』となっていますが、>原題「Вишнёвыйсад」の意味するのは、「さくらんぼの果樹園」です。>87歳になった召使のフィールスは言います>「四、五十年も前には、...
19/05/2024

ラネフスカヤ(6)~「桜の園」がテーマのプレタドレス

>日本語の題名こそ『桜の園』となっていますが、
>原題「Вишнёвыйсад」の意味するのは、「さくらんぼの果樹園」です。

>87歳になった召使のフィールスは言います
>「四、五十年も前には、桜の実を乾したり、砂糖漬けにしたり、酢漬けにしたり、
>ジャムを煮たり、それによく、乾した桜の実を幾台も車につんで、モスクワやハリコフへ送ったものでございます」

ハリコフは、ウクライナ北東部の都市でハルキウ州の州都です。首都キーウに次いで2番目に大きな都市。
先週、ロシアがハリコフに侵攻をしたというニュースが流れました。

>しかしながら今では、さくらんぼを使ったそのこしらえ方を知っている人は誰もいないのです。
>ここのさくらんぼは2年に1回しかならないし、欲しがる人ももういないのです。

>「桜の園」はすでにその役目を終えてしまったかのようです。

(ラネフスカヤ(5)https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid032m2pwBQZ8vyPDdNzQWfF4PFbuJDJiqNLF4RibVTTRfpTmx3vgXsLAgFXz6uJ5w3ml

「美学のとびら」ははやくコロナが終わって、桜の開花を楽しみに、春のお式や撮影を楽しみに世界で起こっている戦争も終わって、ラネフスカヤシリーズを終えて、桜の花と同時に新しく楽しいことを始めてと書き始めたのですが嫌なニュースになんて時代だとも思...
18/05/2024

「美学のとびら」は

はやくコロナが終わって、
桜の開花を楽しみに、春のお式や撮影を楽しみに
世界で起こっている戦争も終わって、
ラネフスカヤシリーズを終えて、桜の花と同時に新しく楽しいことを始めて

と書き始めたのですが

嫌なニュースになんて時代だとも思えて、でも前向きに明るくと頑張って?いたら
2/11に事故に遭って山里の中の病院に運ばれて
窓からの美しい風景に、緑に咲いていった桜とともに、無事退院しました。
3/1の投稿は、渦中で身体が痛かったので笑、無理やり書きましたが

まだ当分、等身大で書いたほうがいいかと思い
https://note.com/daisy_sakino/n/n51642e4a97bc
美学のとびらの続きを書く前に、戦争が終わるまで noteを書いています。

06/05/2024
ラネフスカヤ(5)~「桜の園」がテーマのプレタドレス>「桜の園」の時代背景はロシア革命、「斜陽」は世界大戦 と前回書いた続きから。ラネフスカヤは「地獄に堕ちた勇者ども」のシャーロットランプリングが着たドレスを真似てつくりました。このヴィスコ...
04/05/2024

ラネフスカヤ(5)~「桜の園」がテーマのプレタドレス

>「桜の園」の時代背景はロシア革命、「斜陽」は世界大戦 
と前回書いた続きから。

ラネフスカヤは「地獄に堕ちた勇者ども」のシャーロットランプリングが着たドレスを真似てつくりました。
このヴィスコンティの映画の時代背景は、ナチス時代の欧州、やはり世界大戦の時代です。

ロシア革命に該当する日本における近代の革命は明治維新に該当します。
ランプリングが勇者ならこのラネフスカヤは志士(武士)がテーマ、王と妃とスサノオとアマテラスの4スタイル
ってぜんぜん訳分からないと笑われたりしての楽しい撮影でした。

日本の着物が表現する美術だとしたら
ドレスは、とくに映画に登場するようなデザインは、意味の隠されている文学であることが少なくないように思います。

(ラネフスカヤ(4)https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid0nTa88G6ucYfgnRMM8m8Uq6p8zFsHNPUfLTVyTC8mwEY6GeSoTPhVfK3cF59b6eCXl

閑話休題の閑話休題「美学のとびら」は..デザインの読解ということも一緒にやれたら楽しそうだなと思い始めたのですがというのもこの4年の間には本当に色んな..というのか大きなことがあって、小さなところではsnsに制限かけるという通知などなぜかも...
01/05/2024

閑話休題の閑話休題
「美学のとびら」は..デザインの読解ということも一緒にやれたら楽しそうだなと思い始めたのですが

というのもこの4年の間には本当に色んな..というのか大きなことがあって、小さなところではsnsに制限かけるという通知などなぜかもらったり。
ならその間にはその状況を楽しもうと思っての閑話休題のようなのがドレスのラネフスカヤ一連の、でした。
ウクライナ戦争が早く終わることを願って始めたので、終わりと同時に終わろうと思っていたのですが.. 現実は理想通りにはゆかないので、新しいのを始める前にきちんと終わらせないといけないです。

ラネフスカヤの思想原型はこのドレスでした。

(ラネフスカヤ(4)の投稿が拡散したのは、広告を1,000円分かけたからです。するとお問い合わせもいただきました。営業広告でやられている方々のため正確に。)

美学のとびら2「私は近代美学が優れたものだから広めたいと思っているわけではありません。むしろ逆です」近代美学入門の冒頭では、芸術の歴史についてその概念が、近代ヨーロッパという特定の時代と地域に成立したものであることが強調されます。「美や芸術...
01/03/2024

美学のとびら2

「私は近代美学が優れたものだから広めたいと思っているわけではありません。むしろ逆です」
近代美学入門の冒頭では、芸術の歴史についてその概念が、近代ヨーロッパという特定の時代と地域に成立したものであることが強調されます。

「美や芸術についてしばしば自明の理であるかのように語られる事柄の多くは、たかだか200~300年前のヨーロッパという一地域で生まれた考え方だ」と作者が言われる
このことは、トッドが最新刊で述べていた問題と繫がるように思えました。

「私たちには知らず知らずのうちに、近代美学の考え方が刷り込まれているのです。意識的に省みなければ、その価値観を基準にしてあらゆる時代と地域の文化を眺めるということをしてしまいがちです。(中略)
自分を絶対的な物差しにしないこと。自分と異なるバックグラウンドを持った他者のことを、自分の物差しで測れないからといって、間違っているとか取るに足らないとか野蛮であるなどと判断しないこと。」

元来人文学にはこういった姿勢を涵養する役割があり、現代社会で生きるうえで重要かつ基本的な態度ではないかと執筆の動機が語られ、
西洋近代美学を学ぶ意義として、無意識の内に内面化している価値観を客観視して相対化することの提起をされる中で、
美学入門の扉は開かれました。

美学のとびら1
https://www.facebook.com/100063615637910/posts/pfbid05ahKSeAp7N9uqZ9U8wGfg9H99JW3gfyrugkBGX9AbPkWPqNycVNGwar34xxFiem8l/?app=fbl

白日夢から覚めて昨春からお写真と一緒に、時折紹介していたトッドの、最新刊の文章をネットで見かけました。今ひとつ納得しなかった気がして以来本は読んでいないのですが、偶然、納得しなかったところの理由を、西欧人であるトッド自身が書いてたように思え...
10/02/2024

白日夢から覚めて

昨春からお写真と一緒に、時折紹介していたトッドの、最新刊の文章をネットで見かけました。今ひとつ納得しなかった気がして以来本は読んでいないのですが、偶然、納得しなかったところの理由を、西欧人であるトッド自身が書いてたように思え、もう一度紹介を。

>これは、この(ウクライナ)戦争の「最初の教訓」となりました。  
 つまり、西欧経済に対する私たちの認識は、バーチャルで、架空で、あるいはまったく非現実的であるという教訓です。ごく当然のことですが、これこそがグローバル化の要点でした。なぜなら、グローバル化は、現実には工場を海外に押し出し、西側諸国から実際の生産手段を奪ったからです。  
 私にとっては、これが中心的かつ本当に深刻な問題のように思えます。
(中略)
 ここでは、アメリカを例に挙げましょう。
 ここ数年、「世界中の人々はアメリカを嫌っており、ロシアの勝利を心から望んでいる」ということが、少しずつ見えてきました。
 これは、驚くべきことです。  
 これに関して、多くの例を挙げることができます。ただ中国は良い例ではありません。
 ロシアと中国の間には古いつながりがあるからです。  
 またインドは現在、世界で最も人口の多い国ですが、これも良い例ではありません。旧ソ連時代のロシアとインドの間には、古くからのとくに軍事的なつながりがありますから。  

 そうではなくて、私にとって最も驚きだったのは、イスラム諸国が、ロシアを好んでいるように見えることです。最近では、イランだけではなく、サウジアラビアのようなアメリカの長年の同盟国もロシアとの取引を好んでいるようです。 (中略)
 さらに、NATO(北大西洋条約機構)の一員であるトルコとロシアとの間に生まれた新しい関係は、とても興味深いものです。また、フランスの元植民地である西アフリカでは、群衆がロシアの旗を振っています。 この旗が彼らにとって何を意味するのかは、私にはわかりません。しかし、その光景は実に興味深いものです。
 これらの事実は、私たちを現実に引き戻します。
繰り返しますが、これこそがグローバル化の現実でした。

西欧の見た夢の醒めてゆく現在という時間のことなのでしょうか
いつからだったのか、フランス革命や産業革命や独立戦争でしょうか、すべて同時代の出来事です。長く続いた夢にしては現実的な、白日夢だったかもしれません。

桜の咲くお式の日に雨が降ることは思いの外多く、当日は皆さん大変かなと繰り返し思うのですが、お式後時を経るごとにその光景.. 雨の日の花の記憶をとどめた写真は、やがて美しさしかおぼえなくなってゆきます。時間には、凝縮や爆発..というとこわいで...
02/02/2024

桜の咲くお式の日に雨が降ることは思いの外多く、当日は皆さん大変かなと繰り返し思うのですが、お式後時を経るごとにその光景.. 雨の日の花の記憶をとどめた写真は、やがて美しさしかおぼえなくなってゆきます。

時間には、凝縮や爆発..というとこわいですけど、花でいえばつぼみと開花というようなことがあるように思えますが、記憶も同じかもしれません。

立川武蔵『空の思想史』P327 より

>例えば、桜の花はすぐに散ってしまうものであるゆえに、
色・形ある桜の花のようなものに執着するな、というように古代のインド仏教僧は説いたことであろう。
しかし、日本人は桜の花は散るから美しいと考える。 無常なところに美しさがあるのであって、無常なままの桜の姿が真実を表しているのだと考える。
つまり、色・形あるものはそのままに真実の姿を表しているというのである。

日比谷公園さんでのお式は、秋にも春も、なぜか雨の日の綺麗なお写真が多いのでした。東京には晴れの日に相応しい、どの季節のどんな天気の日もそれぞれに美しい、みやこの庭のような場所がたくさんあります。

ラネフスカヤ(4)~「桜の園」がテーマのプレタドレス「桜の園」のラストは、ラネフスカヤが娘とアーニャとドネツクを去るシーンです。>ラネフスカヤ:あと十分したら馬車に乗りましょう。(部屋を見まわして)さようなら、私の大好きだったお家、古くなっ...
24/01/2024

ラネフスカヤ(4)~「桜の園」がテーマのプレタドレス

「桜の園」のラストは、ラネフスカヤが娘とアーニャとドネツクを去るシーンです。

>ラネフスカヤ:あと十分したら馬車に乗りましょう。
(部屋を見まわして)さようなら、私の大好きだったお家、古くなったおじいさん。冬がすぎて春が来るころには、お前はもうこわされてないのね。
この壁が生き証人! (感極まって娘にキスをする)
大切な大切なアーニャ、そんなに晴れ晴れとした顔をして、目なんか二つのダイアモンドみたいに、きらきらしてる。これでよかったのね? 思い残すことはないのね?

>アーニャ:ぜんぜん! 新しい生活がはじまるのよ、ママ!

>ガーエフ:(うきうきと)実際こうなってみると、万事まるくおさまるもんだ。庭が売却されるまでは、みんなはらはらのしどおしだったが、いざ、問題に片がついてみると、やれやれこれで一安心とせいせいしたくらいだ……。私は銀行勤めで、今やいっぱしの金融のプロってわけさ……黄玉をサイド・ポケットへ、リューバ(ラネフスカヤの愛称)、お前だって、なんだか若やいで見えるよ、いや、本当。

>ラネフスカヤ:そうね。めそめそすることはなくなったわ、たしかにそう。

>ラネフスカヤ:ああ、いとしい、かけがえのない、美しい庭!……ああ、私の生活、私の青春、仕合わせだった日々、さようなら!……さようなら!……

今週、ウクライナ軍がドネツクを攻撃したというニュースが流れました。

「桜の園」の時代背景は、農奴解放後となる帝政ロシアのロマノフ王朝の末期、桜の園を土台にした「斜陽」の背景は第二次世界大戦直後です。
王侯貴族の没落、旧体制の崩壊してゆく様を描いた、両者とも大きな時代の境い目の描かれた作品です。

(ラネフスカヤ(3)
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid02QfQgzjQndwV8dqJbTy8R8JPXSEh9xsK2Vz1dR6rg2zPbkJxwQAQLQzrgpxvnu17tl

この美学入門を読み進めてゆくと立体の製作ということの歴史が紐解かれてゆくようで、それはそのままドレスづくりのことであるようでとても楽しくて、ドレスと合わせてやはりご紹介をしたいと思うのですが(全然アップ出来てないのですが)でもその前に、ht...
19/01/2024

この美学入門を読み進めてゆくと
立体の製作ということの歴史が紐解かれてゆくようで、
それはそのままドレスづくりのことであるようでとても楽しくて、
ドレスと合わせてやはりご紹介をしたいと思うのですが(全然アップ出来てないのですが)

でもその前に、
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/3380618838908576:3380618838908576
>今ひとつ納得出来なかった
というだけで放り出してしまって何か無責任でしたし

https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid02NAvQwC4MNC5FPWLkc3NR9U5ZVMH6z68Vst7wnQ5MJq8YvD8F6XBRxdG9sNYpgE1Fl
ラネフスカヤは(だんだん連載のようになっていたので)きちんと終わらせて、春から初回をと思っているのですが

>ウクライナを通して本当は掴んでいるか掴もうとしている何か思想
っていったい何のことだったのかと思う時、
>一致するところがあるのだろうとおぼえていた予見
というのに2024年を迎えていま思うのは、
>歴史の理由 というのは、戦争の理由 ということだったのかなということです。

旧Siestaでの戦争の歴史
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid0Wom2WcXrTmJA2WPdLixejoNFg7fWyrvuYzhy4pubQB4E2fCfgVee1uE27VqwjqK9l
また現実とまったく違ってしまっているようですが
2020年から4年間の戦争のようだった時間は、自分の中では無事終わりつつあります。

先月、秋の紅葉の中での撮影会のドレスをご自宅にお届けしたら花嫁さまがお家でこんな写真を撮って送って下さったんです。>スカートにつけて頂いた、ベージュ味のあるチュールもとても素敵です!身頃と少し色味が違って、背中側から見ると朝焼けから日光差す...
02/12/2023

先月、秋の紅葉の中での撮影会のドレスをご自宅にお届けしたら
花嫁さまがお家でこんな写真を撮って送って下さったんです。

>スカートにつけて頂いた、ベージュ味のあるチュールもとても素敵です!
身頃と少し色味が違って、背中側から見ると
朝焼けから日光差す時間帯になっているような
グラデーションの色合いを感じて、見れば見るほど大好きになっています!

長く暗い時間(でも終わりました。)を過ごしていたので、
日の出の時間を感じていただけるなんて..ゆかちゃんのお陰ですけど、本当によかったです。

それにしてもこのお写真って、聖心女子大学の茶室で撮ったさくら(ドレス)の写真に似てると思いました
春と秋で対称的な、ステキな偶然だと思いました。
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid02p1sGmwb75ceTM9hJTHeZta4Dqjo7iQySyahc9gXBL3iF5kygq6xSTTNty3uby79Kl

それでhttps://www.facebook.com/photo/?fbid=802889021841612&set=a.527056902758160この続きなのですが、井奥陽子さんの「近代美学入門」からの、以下は抜粋です。>配布資料も...
02/12/2023

それで
https://www.facebook.com/photo/?fbid=802889021841612&set=a.527056902758160
この続きなのですが、
井奥陽子さんの「近代美学入門」からの、以下は抜粋です。

>配布資料も何もない、短いスピーチでした。しかし私はびっくりしました。「桜を見て美しいと思う、その心も美学は扱うことができる」とその先生がおっしゃったからです。

 美や芸術、あるいは「〜学」というと高尚で敷居が高いように感じますが、美学は日常に溢れているのです。風に舞う桜の花びらに思わず足を止め、この感情はなんだろうと考えたなら、そのときはもう美学を始めていることになります。

>素敵だと思いませんか?

素敵だと思ったので、こちらで時折に紹介できたらと思いました。

写真は、ブレグジットをテーマにしてつくった既成デザイン(プレタ)ドレス。インストラクションはパターンだけで縫製も装飾も指示はなくてアトリエの人達がつくりました。
花嫁さんのご希望の介在しない、いわゆるデザイナーのドレスって、数千つくった中で数着も無いのです。
時には自由につくってもらいたいなと思った、このドレスづくりがコロナ前になかったら、ネットでは一切やりとり出来なかった2020年春以降の製作は出来なかっただろうと思いました。

>ここなら自分の感性に向き合うことができそうだと思い、美学研究室のドアを叩きました。

27/11/2023

着てらした若草色のワンピースがあんまり可愛かったのでドレス用にご用意した花輪でつい楽しんで撮っていたのですが、この秋色の花輪をマリアヴェ-ルに合わせることになりました。ひなぎくさんのドレスっぽいなと思って着て来て下さったそうでした。
28/10/2023

着てらした若草色のワンピースがあんまり可愛かったので
ドレス用にご用意した花輪でつい楽しんで撮っていたのですが、
この秋色の花輪をマリアヴェ-ルに合わせることになりました。
ひなぎくさんのドレスっぽいなと思って着て来て下さったそうでした。

ラネフスカヤ(3)~「桜の園」がテーマのプレタドレス>アーニャ:わたしたちの今住んでいる家は、もうとうに、わたしたちの家じゃないのよ。だからわたし出て行くわ。誓ってよ。>トロフィーモフ:もしあなたが、家政の鍵をあずかっているのなら、それを井...
20/10/2023

ラネフスカヤ(3)~「桜の園」がテーマのプレタドレス

>アーニャ:わたしたちの今住んでいる家は、もうとうに、わたしたちの家じゃないのよ。だからわたし出て行くわ。誓ってよ。

>トロフィーモフ:もしあなたが、家政の鍵をあずかっているのなら、それを井戸のなかへぶちこんで、出てらっしゃい。そして自由になるんです、風のようにね。

>アーニャ:(感激して)それ、すばらしい表現だわ!

>トロフィーモフは、新たな実を結ぶ果樹園を作ろうとアーニャにいいます。

小説「桜の園」のことは
日本では、太宰治が戦後「斜陽」の土台にしたと言いましたが
このシーンは、三島由紀夫の「豊饒の海」の、主人公とタイの王子の仏教哲学的な会話を思い起こさせます。

>「僕はあの思い出深いエメラルドの指輪を失った。
  指輪は生き物ではないから、生まれ変わりはすまい。
 
  でも、喪失ということは何かですよ。
  それが僕には、出現のそもそもの根拠のように思えるのだ。
 
  指輪はいつか又、緑いろの星のように、夜空のどこかに現れるだろう」

>周期の終わりは、新たな周期の始まりに繋がります。

タイの後輩が、日本文学の仕事を始めると教えてくれて
仏教的な円環時間を思わせるこのシーンを思い出しました。

(ラネフスカヤ(2)
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid0YZbrTUwVt64BN435baFmwqyd4z4Hb1jkUYfaom7w2dTVunN8AgDLyiVicZadUUHsl

今日のお式は秋の小雨になりましたが、一年前の同じ天気の日のお式を思い出しました。小雨の降る秋の朝ほど風情の感じられる時間ってないなとこのお式の日にも思ったことを思い出していると、花嫁さまからあの日のお写真が届きました。(ちょっとびっくりしま...
09/10/2023

今日のお式は秋の小雨になりましたが、
一年前の同じ天気の日のお式を思い出しました。
小雨の降る秋の朝ほど風情の感じられる時間ってないなと
このお式の日にも思ったことを思い出していると、
花嫁さまからあの日のお写真が届きました。
(ちょっとびっくりしました。)

インスタグラムから流れてきた下 ↓ の画像の胸もと、繊細な刺繍のよく見える写真です。この時花嫁はご出産間近でした。お腹の立体パターンの原型システムづくりにひなぎくが没頭してた頃の撮影です。肌(はだ)色のシルクシフォンで造形をしたオーバードレ...
05/10/2023

インスタグラムから流れてきた下 ↓ の画像の
胸もと、繊細な刺繍のよく見える写真です。
この時花嫁はご出産間近でした。
お腹の立体パターンの原型システムづくりにひなぎくが没頭してた頃の撮影です。
肌(はだ)色のシルクシフォンで造形をしたオーバードレスの内側の
湖(みずうみ)色のマリシルクワンピースドレスは、卵(たまご)色のソフトチュールを被せてこの色を出しています。
赤ちゃんには卵色がいいからです。

ウェディングドレス
03/10/2023

ウェディングドレス

dressウェディングドレス
30/09/2023

dress
ウェディングドレス

構想2「コスモスと序の舞」栖鳳の「アレ夕立に」の女性とはちょうど対照的な女性像が弟子の松園の「序の舞」かなと思えます。この週末にコーディネートやデザインのお話を花嫁さまとしていて、ご決定やご意向に彼女の朗らかで潔いようなご意志をおぼえたこと...
27/09/2023

構想2「コスモスと序の舞」

栖鳳の「アレ夕立に」の女性とはちょうど対照的な女性像が
弟子の松園の「序の舞」かなと思えます。

この週末にコーディネートやデザインのお話を花嫁さまとしていて、ご決定やご意向に彼女の朗らかで潔いようなご意志をおぼえたことで
ずっと以前、序の舞の女性のようだと思った、秋のお式の日の一枚の写真が思い出されました。

花嫁は経営者さんで明るい志がおありで、それをご新郎が完全に応援して見守られていて
お仕事で扱われている妖精の絵のお話を、いつも心づよくなるような表情でよくして下さいました。

栖鳳のアレ夕立にで描かれる女性は感性的であって、序の舞は理性的であって
青色の宙に芙蓉の花咲くアレ夕立にの帯は余白.. 水墨柄の帯は、完全に完璧なまでにデザインコーディネートされたこの絵にスペースを与えて、宇宙観まで表現されて悟性的である

時間の無い世界を描いた師匠のもと、直線時間的な意志を柔らかく優しく表現し得た序の舞を
やっと秋らしくなった週末に嬉しく思い出せて、
花嫁たちの写真集にアップさせていただきました。
「コスモス」
http://siesta-dress.com/2023/09/27/%e3%82%b3%e3%82%b9%e3%83%a2%e3%82%b9/

(構想1「アレ夕立にとボレロ」
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/pfbid0pSEH1gXV1bzEJqq1QSmzMGkvFzvUkuCXRmuBzaA8XfebNGu39tyyvoETWeU7Fojtl

「檸檬(れもん)」http://siesta-dress.com/2023/09/09/檸檬/HP「花嫁たちの写真集」更新いたしました。こちらのお写真はお二人のお姉様と。お友達が撮ってくださった一枚だそうです。前回のHPの更新が2020年の...
09/09/2023

「檸檬(れもん)」
http://siesta-dress.com/2023/09/09/檸檬/
HP「花嫁たちの写真集」更新いたしました。

こちらのお写真はお二人のお姉様と。
お友達が撮ってくださった一枚だそうです。

前回のHPの更新が2020年の12月..
ほんとうに久しぶりの更新です。

桜の木の下で(2)気軽に結婚はともかく、気軽に出産や離婚というのは..個人主義の強い仏国人のようには、日本人はとうてい思えないしと思うし思わないと思うのです。日本語も、平仮名と漢字で女性的にも男性的にも自在に言葉や文章化されますが、仏語のよ...
25/08/2023

桜の木の下で(2)

気軽に結婚はともかく、気軽に出産や離婚というのは..個人主義の強い仏国人のようには、
日本人はとうてい思えないしと思うし思わないと思うのです。

日本語も、平仮名と漢字で女性的にも男性的にも自在に言葉や文章化されますが、
仏語のように、全ての単語までが男女に分かれているほど言語が自立的ではないですから
日本語による思考は、仏国人ほどの独立性や自立性を日本人が求めないと思います。

ただ、人が困ったり弱ったりした時に逃げ道や逃げ場所の用意がそれはあってほしいですが、
とくに若い方達にとって、自分自身からだけは逃げなくて済むだけの
余白のある社会を成立させられていること、その余白を守る営みを壊さないようにすることは
トッドが言うように確かに必要で

皆こうでなければならないだとか、こうあるべきでそれが他人より優れている、そうでなければ劣っている
というような観念に、人が縛られないで済むような価値観を生める、支配性の無い仕事をしてゆきたいと思えたのでした。

「記憶が結婚に導く」
https://note.com/daisydress/n/nf66eb031b708

桜の木の下でトッドは日本の家族ということについても言及をしています。「「家族」の過剰な重視が「家族」を殺す」という指摘をしている文章を今回は抜粋で。「結婚にしても、出産にしても、「家族」に関わる選択が、日本では、とくに日本の女性にとっては、...
22/08/2023

桜の木の下で

トッドは日本の家族ということについても言及をしています。
「「家族」の過剰な重視が「家族」を殺す」という指摘をしている文章を今回は抜粋で。

「結婚にしても、出産にしても、「家族」に関わる選択が、日本では、とくに日本の女性にとっては、あまりに重すぎる ”決断” となっています。フランスではもっと気軽に結婚したり、子をもったり、離婚したりします。「家族」をあまりに完璧なものに見立てたり、「家族」ですべてを背負おうとすると、現在の日本の非婚化や少子化が示しているように、かえって「家族」を消滅させてしまうのです。
 親の面倒をみることは、道徳的に褒められているが、ほんとうに褒められるべきことなのか。これから人生を営んでいく、これから社会を成り立たせていく、といった観点から、そう問いなおすべきではないか。老人のひとりとしてそう思います。(笑)。」

桜の木の下で(2)
https://www.facebook.com/ohirunehinagiku/posts/787984613332053

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